子供の虫歯を守る 最強の詰め物
小児歯科で子供の歯を守る
子供を虫歯から守るためにはいくつか方法がありますが、 今回はそのうちの一つの処置方法であるシーラントについてご説明 します。
シーラントとは、 虫歯になりやすい生えたての歯の溝をあらかじめプラスチックで保 護する処置のことです。シーラントを施すことで、 磨きにくい歯の溝を平らにできるため、 歯磨きがしやすくなり虫歯予防の効果が期待できます。
乳歯の虫歯の場合、 いつか抜けるからと放置する保護者の方もおられますが、 乳歯の虫歯が永久歯に悪影響を及ぼす可能性があるため注意してく ださい。こどもの歯を守るためには、 日頃から虫歯を予防することが大切です。
︎シーラントをする上での注意点︎
歯を削らずに樹脂で詰め物をするため、外れたり、 欠けたりすることがあります。
虫歯になりかけている歯には、処置をする事が出来ません。
また、シーラントをした部分の歯の表面は見えにくいため、 シーラントの下で虫歯になっても見えづらく、 発見が遅れてしまう可能性もあります。
︎シーラント処置の流れ☆
①シーラントを行う場所の歯の溝を綺麗にする
②乾燥させる
③歯の表面に酸処理を施し、下処理を行う
④薬剤を洗い流す
⑤シーラントを詰める
⑥シーラントを照射器(ライト)で固める
⑦噛み合わせを確認する
水で洗ったり風で乾かしたりといった流れはありますが、 歯を削ったり大きな音が出るものは使わないので、 歯科治療の中でも比較的簡単な内容なので、 治療に恐怖心があるお子さまでも受けやすいかと思います。
☆シーラントのメリット☆
・歯の深い溝を埋める事で、ブラッシングがしやすくなる。
・フッ素が含まれているシーラントもあるため、 再石灰化作用を促進する効果が期待できる。
・4年以上で約60%の虫歯予防効果が認められている。
地域歯科保健活動として、 フッ素の応用とシーラントを組み合わせることで大きなむし歯予防 成果を上げている地域もあります。
一方で、シーラントは永久的なものではなく、 食事や歯磨きなどで剥がれてしまうこともあるため、 処置後は歯科医院で定期的なチェックが必要となります。また、 あくまで予防をサポートするものですので、 シーラントを行ったあともご家庭でのケア(歯磨き) はしっかり行っていきましょう。