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毎日なんとなく使っているその歯磨き粉、本当にあなたのお口に合っていますか?
歯磨きは毎日の生活に欠かせない習慣です。しかし、「どの歯磨き粉を使うか」を意識して選んでいる方は意外と少ないかもしれません。
実際、多くの人が「テレビCMで見たから」「値段が手頃だから」といった理由で選んでいますが、歯磨き粉にはそれぞれ特徴があり、目的によって向き・不向きがあります。目的別に本当におすすめできる歯磨き粉と選び方についてお話しします。
1 歯磨き粉の役割と、見落としがちな成分の違い
歯磨き粉はただの香りづけではありません。虫歯予防、歯周病予防、ホワイトニング、口臭対策、知覚過敏の緩和などさまざまな目的
に対応した成分が配合されています。
主な成分とその効果
・フッ素(フッ化ナトリウム・モノフルオロリン酸ナトリウムなど)
虫歯の原因である酸の生成を抑え、歯の再石灰化を促進します。
・IPMP(イソプロピルメチルフェノール)
歯周病菌に対して殺菌作用があり、歯周病予防の効果的です。
・トラネキサム酸
炎症を抑え、歯茎の出血や腫れを予防します。
・ポリリン酸ナトリウム・PEGなど(ホワイトニング成分)
歯の表面の着色を浮かせて落とし、自然な白さを保ちます。
・硝酸カリウム・乳酸アルミニウム
知覚過敏を緩和する成分です。
これらの成分は目的に応じて組み合わせており、どの歯磨き粉を選ぶかで、口腔内の健康状態にも大きく関わってきます。
2 おすすめ!目的別歯磨き粉5選
特におすすめできる歯磨き粉を「目的別」にご紹介します。市販でも手に入れやすく、効果も実感しやすい製品を厳選しました。
【虫歯予防】ライオン「クリニカADVANTAGE」
高濃度フッ素(1450ppm)配合で再石灰化を促進。歯垢の除去力にもすぐれ、虫歯の発生を抑えてくれます。口の中もスッキリ
した使用感。
おすすめポイント:家族みんなで使いやすく、価格も手頃。
【歯周病対策】花王「ピュオーラ薬用ハミガキ」
殺菌成分IPMPと抗炎症成分トラネキサム酸を配合。歯ぐきの腫れや出血を防ぎ、歯周病予防に高い効果を発揮します。
おすすめポイント:歯ぐきのトラブルが気になる方に最適。
【ホワイトニング重視】アパガード プレミオ(サンギ)
歯の再石灰化を促す「ナノ粒子薬用ハイドロキシアパタイト」を配合。ステイン除去と歯の修復を同時にサポートします。
おすすめポイント:自然な白さを求める方に人気。研磨材少なめで歯に優しい。
【口臭対策】オーラツープレミアムクレンジングペースト(サンスター)
清涼感のある香味と、ニオイの原因にアプローチする成分で、口臭を長時間ブロックします。着色汚れの除去効果もあり。
おすすめポイント:人と会う仕事をしている方やエチケットを重視したい方に。
【知覚過敏ケア】シュミテクトコンプリートワンEX(GSK)
知覚過敏の緩和成分(硝酸カリウム)配合。さらに虫歯、歯周病、口臭などにもトータル対応した万能タイプ。
おすすめポイント:歯がしみる方やオールインワンを求める方に。
3 歯磨き粉の選び方:伝えたい3つのチェックポイント
①悩みにあった成分が入っているか?
自分が最も気になる症状(虫歯、歯周病、口臭、著色など)に対して、どんな成分が入っているかをチェックしてみてください。
②フッ素濃度はできれば1000ppm以上を選ぶ
むし歯予防には、フッ素が効果的。日本の市販品では1450ppmが上限なので、なるべく高濃度のものを選ぶのがおすすめです。
③使い続けやすい味、価格帯か
どんなに成分が優れていても、続けられなければ意味がありません。味の好みや価格帯も、自分に合ったものを選ぶことが大切
です。
④歯科医院との併用でさらに効果UP!
いくら優れた歯磨き粉を使っても、自己流の歯磨きケアでは限界があります。定期的な歯科検診やプロによるクリーニングと併用
することで歯磨き粉の効果を最大限に引き出すことができます。もし、「自分にどれが合うかわからない」という方はぜひかかり
つけの歯科医院で相談してみてください。歯や歯ぐきの状態を診たうえで、最適な歯磨き粉を提案してくれます。
⑤歯磨き粉を変えれば、口の健康が変わる
歯磨き粉は“ただの消耗品”ではありません。毎日使うからこそ、正しく選べばお口の健康に大きな差がでます。
・自分の悩みに合わせた成分を選ぶ
・フッ素や殺菌成分などの有無をチェック
・使いやすさや味も重要な判断基準
「歯科医院での定期的なケア」と「適切なセルフケア」の両輪があってこそ、健康な歯を長く保つことができます。
ぜひ、今日から歯磨き粉の選び方を見直してみてくださいね。

